【テクポリ!!】「下着」が体温計になれない?テクノロジーを阻む「認可」の壁
- ひでと 川崎
- 1月2日
- 読了時間: 8分
皆様、改めましておめでとうございます。衆議院議員の川崎ひでとです。
お正月、いかがお過ごしでしょうか。
私は本日1月2日、地元である三重県伊賀市の菅原神社におりまして、先ほどまで「書き初め大会」のお手伝いをしてきました。
そこから自宅へと歩いて帰る道すがら、この配信を収録しています。
今日は、そんな地元での温かいエピソードから始まり、私自身の今年の切実な目標、そしてそこから広がる日本の医療とテクノロジーの未来について、少しじっくりと綴ってみたいと思います。
予想外の熱気に包まれた「書き初め大会」
まずは、今日行われた書き初め大会のご報告から。
正直に申し上げますと、開催前は少し心配していました。というのも、当初の予約件数がわずか「9件」しかなかったのです。「あれ、今年はちょっと寂しい感じになるのかな?」なんて思っていたのですが、蓋を開けてみてびっくり。
当日受付で参加してくださるお子さんたちが本当にたくさんいらっしゃって、会場は大いに盛り上がりました。
子供たちが真剣な眼差しで筆を走らせる姿を見るのは、本当に良いものです。
地域の伝統行事がこうして賑わうこと、そしてそのお手伝いができることに、改めて喜びを感じた一日となりました。
チームの恒例行事「正月はカレー」
さて、書き初め大会が終わった後の「お楽しみ」についても触れずにはいられません。
カレーです!!
これ、ただのカレーではありません。仲間の一人が昨年の12月30日から、なんと丸3日間以上煮込み続けてくれた特製カレーなんです。
特徴は、キャベツの水分で煮込んでいること。
キャベツの甘みが凝縮された水分で、30日から1月2日までコトコト、コトコトと煮込まれたカレー。これがもう、言葉にならないほど美味い。
しかも、みんなでイベントの設営や運営をして、しっかりと働いた後に食べるわけですから、その美味しさは格別です。
「正月はカレー」。これが我々の鉄の掟であり、至福のひとときなのです。
2026年の誓い:「健康」であることの3つの意義
そんな仲間たちやスタッフの前で、新年の挨拶をさせていただきました。
そこで私が高らかに宣言した今年の目標。それは、非常にシンプルかつ切実なものでした。
「健康に留意して頑張る」
「なんだ、当たり前のことじゃないか」と思われるかもしれません。
しかし、40代半ばを迎えた今、この「健康」という言葉の重みをひしひしと感じています。
私が健康にこだわる理由は、大きく分けて3つあります。
① 人生を楽しむ土台として
まず1点目は、単純にして究極の理由。「健康でないと人生を楽しめない」からです。
美味しいものを食べるのも、趣味に没頭するのも、すべては健康な体があってこそ。
これまでの無理がたたって体を壊してしまっては、元も子もありません。
② 家族を支える責任として
2点目は、家族を持つ身としての責任です。
私が病に倒れ、働けなくなってしまえば、当然ながら収入は途絶えます。
私一人が苦しむだけならまだしも、家族の生活を支えることができなくなる。
さらに言えば、私が動けなくなることで、多くの知人や友人、支援者の皆様にも多大なご迷惑をおかけすることになります。
「自分の体は自分だけのものじゃない」という言葉を、改めて噛み締めています。
③ 日本の未来と医療費の問題
そして3点目。これは政治家としての視点になりますが、「日本の医療費問題」です。
現在、日本の医療費は拡大の一途をたどっています。
少子高齢化が進み、ご高齢の方が増える中で、病気にかかる人が増えれば増えるほど、医療費は膨れ上がります。
現状でも、保険料や消費税だけでは賄いきれないレベルに達しており、このままでは間違いなく後世に巨大な「ツケ」を残すことになります。
子供たちや孫たちの世代に、借金まみれの国を残すわけにはいきません。
そのためには、私たち一人ひとりが「健康であり続けること」で、医療費の増大を食い止める必要があるのです。
医療費削減の特効薬は、制度改革もさることながら、国民全員の「健康意識」にかかっていると言っても過言ではありません。
シンガポールに学ぶ「予防」への意識
健康政策について考えるとき、以前視察に訪れたシンガポールの事例を思い出します。
ご存知の方も多いかもしれませんが、シンガポールには日本のような「国民皆保険制度」がありません。
つまり、医療費は基本的に「全額自腹」です。
病院に行けば、驚くほど高額な請求が待っています。
では、シンガポールの人々はどうしているのか?
答えはシンプルです。「病気にならないように、死に物狂いで健康に気をつける」のです。
高額な医療費を払いたくないから、日々の食事や運動に徹底的に気を配る。
政府の政策も非常に合理的です。
例えば、シンガポールの水道水には「フッ素」が含まれています。
これは、フッ素で歯をコーティングし、国民の虫歯を防ぐためです。
「たかが虫歯」と思われるかもしれませんが、口腔環境の悪化は様々な全身疾患の入り口になります。
水道水というインフラを使って、病気の芽を未然に摘む。
「治療」ではなく「予防」に国家レベルで舵を切っているのです。
一方、日本の場合はどうでしょうか。
素晴らしい皆保険制度があるおかげで、「何かあったら病院に行けばいい」「安い料金で治療してもらえる」という安心感があります。
これは世界に誇るべき制度ですが、裏を返せば「病気にならない努力」へのインセンティブが働きにくいとも言えます。
「医療費を抑えるために、日頃から健康を意識する」。
この意識改革こそが、2026年の日本に必要なことだと強く感じています。
テクノロジーで睡眠を変える「SleepTech」の可能性
さて、ここからは私のポッドキャストのタイトル「テクポリ(テクノロジー×ポリティクス)」らしく、テクノロジーの話をしましょう。
今年の健康目標の中で、私が特に注目しているのが「SleepTech(スリープテック)」です。
文字通り、Sleep(睡眠)とTechnology(技術)を掛け合わせた分野です。
日本を覆う「睡眠不足」という課題
今、日本だけでなく世界中で「睡眠不足」が深刻な社会問題になっています。
働きすぎ、将来への不安、生活のストレス……様々な要因が、私たちの安眠を妨げています。
かくいう私、川崎ひでとも、実はかなりの不眠症です。
強制的なショートスリーパー状態で、常に睡眠時間が短いまま生活を送ってきました。
(昨日のブログでお話しした徹夜耐久レースも、これに拍車をかけていますね……)
そんな睡眠の悩みを、テクノロジーで解決しようというのがスリープテックです。
代表的なもので言えば、櫻井翔さんのCMでもおなじみ、TENTIAL(テンシャル)さんの「BAKUNE(バクネ)」のようなリカバリーウェアがあります。
着るだけで血行を促進し、疲労回復を早めるというパジャマや下着です。
「医療機器」か「雑貨」か、認証の壁
ここで重要なのが、その製品が「医療機器」として認められているかどうか、という点です。
製品のパッケージや広告で「疲労回復」「血行促進」といった具体的な効果効能をうたうためには、厚生労働省から医療機器としての承認を得なければなりません。
承認が得られていないものは、どんなに素晴らしい技術が使われていても、法律上はただの「雑貨」扱いとなり、効果を公言することができないのです。
ここで一つ、興味深い(そして少しもどかしい)事例をご紹介しましょう。
以前、女性の健康課題を解決する「フェムテック」の展示会で、ある製品を見かけました。
それは、女性の下着に極薄のセンサーが内蔵されており、身につけるだけで毎日の基礎体温が自動で記録されるという画期的なものでした。
「これは素晴らしい!」と感動したのですが、実はこれ、「体温計」として販売することができないのだそうです。
なぜなら、現在の日本の定義では、体温計は「銀色の部分が直接肌に触れて測定するもの」と決まっているからです。
下着の布越しに測定するその製品は、いかに精度が高くても、定義上「体温計」にはなれません。
結果として「温度計」という名前で売らざるを得ない。
しかし、「温度計」と言われて、自分の健康管理のために買おうと思う人がどれだけいるでしょうか?
お医者さんも、「温度計」で測ったデータを元に診断することはできません。
このように、古いルールや定義が、新しいテクノロジーの社会実装を阻んでいるケースが多々あるのです。
日本発のルールを世界標準に
しかし、希望はあります。
リカバリーウェアのように、鉱石を繊維に練り込むことで血行促進効果があるとして、医療機器認可が下りる事例が増えてきました。
日本国内では、徐々に環境が整いつつあります。
次は、これを世界に広げていく番です。
海外に目を向けると、国ごとに医療機器の認可基準がバラバラです。
日本で「医療機器」として認められた優れたスリープテック製品も、海外では基準が合わず、ただの「雑貨」として売らざるを得ないケースが多いのです。
ここに、日本の政治と産業界が取り組むべき大きなチャンスがあります。
スリープテック市場は、世界的に見てもまだまだ「ブルーオーシャン(未開拓市場)」です。
日本が主導して、この分野の評価基準やルールのグローバルスタンダードを作ることができれば、日本のスリープテック製品は「信頼できる医療機器」として世界中を席巻できるはずです。
2026年、三拍子揃った未来へ
長くなりましたが、私の2026年の戦略は以下の通りです。
私自身が健康になること(まずは減酒とウォーキング!)
国民の皆様が健康になることで、医療費を適正化すること
日本のスリープテック産業を育成し、世界基準のルールを作ることで経済成長につなげること
「個人の健康」「国家の財政」「産業の成長」。
この三拍子を揃えるために、2026年は全力を尽くします。
美味しいカレーで英気を養い、書き初めで心を整え、最新のテクノロジーで体を癒やす。
そんな一年を、皆様と共に歩んでいければと思います。
本年も、ポッドキャスト「テクポリ!!」そして川崎ひでとの活動に、ぜひご注目ください。
それではまた次回。じゃあね。












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