【テクポリ!!】ディズニー値上げに思う広がる「エンタメ格差」と、私たちが失いつつあるもの
- ひでと 川崎
- 1月3日
- 読了時間: 9分
皆様、おはようございます。衆議院議員の川崎ひでとです。
本日は2026年1月3日、土曜日です。
お正月三が日の最終日、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
朝からテレビをつけて、箱根駅伝の熱戦に見入っている方も多いのではないでしょうか。
お正月の澄んだ空気の中、懸命にタスキをつなぐ学生たちの姿には、毎年胸を打つものがあります。
私はといいますと、このブログを書いた後、地元で行われる「初参会(はつさんかい)」に向かいます。
これは地域の自治会などで開催される新年の集会で、各地でチラホラと行われているんです。
今日はそちらにお邪魔して、皆様に新年のご挨拶をさせていただこうと思っており、間もなく出発の時間となります。
さて、そんなお正月モード全開の1月3日ですが、今日は少し「ドキッ」とするような、しかし私たちが直視しなければならない現代の課題について、本音で語ってみたいと思います。
1年前の自分からのメッセージに愕然とした話
本題に入る前に、少しだけ私の「失敗談」にお付き合いください。
一昨日の元旦、私はVoicyやStand.FMなどの音声配信で、「あけおめLINE」についてお話しさせていただきました。
要約すると、「儀礼的なあけおめLINEの大量送信はやめて、SNSのタイムラインでスマートに挨拶しましょう」という提案でした。
配信後、ふと気になって、去年の自分、つまり2025年1月1日に自分が書いたブログ記事や発言を見返してみたんです。
すると、何ということでしょう。
私、去年と全く同じことを言っていました。
一言一句違わぬレベルで、「あけおめLINEはもういいから、SNSに上げよう!」と熱弁していたのです。
記事を読みながら、「うわ、去年も同じこと言ってるじゃん!」と自分でも笑ってしまいました。
しかし、これは笑い話であると同時に、一つの教訓でもあります。
結局、1月1日の当日に「やめましょう」と言ったところで、もう手遅れなんですよね。だって、その時には既にLINEの通知が鳴り止まない状態になっているわけですから。
「あけおめLINE」に限らず、世の中の習慣や常識を変えていくためには、事あるごとに言い続けなければならない。
一度や二度発信したくらいでは、人の行動も社会の空気も変わらないのだということを、過去の自分から痛烈に教えられた気がします。
ですから、私は諦めずに言い続けます。
来年のお正月こそ、みんながスマホの通知に追われることなく、純粋に新年を祝えるように。
しつこいと言われるかもしれませんが、皆様の耳や目に残るまで、何度でも発信していこうと決意を新たにしました。
深刻化する「エンターテインメント格差」
さて、ここからが今日の本題です。
テーマは、「エンターテインメント格差」について。
今朝の日経新聞の注目ニュースにも出ていましたが、東京ディズニーランドやディズニーシーの入場料が年々高騰しているという話題です。
記事によると、価格が上がりすぎた結果、いわゆる高所得者層しかパークに行けなくなってきているといいます。
若い世代や、平均的な所得を下回る方々にとっては、かつてのように気軽に遊びに行ける場所ではなくなりつつあるのです。
これはディズニーリゾートに限った話ではありません。
USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)も同様に値上げを行いました。
もちろん、企業側にも正当な理由があります。
人件費の高騰、資材の値上がり、そして日本の人口減少に伴う入場者数の減少。
これらをカバーし、クオリティを維持・向上させるためには、客単価を上げる、つまり値上げをせざるを得ないという経営判断は理解できます。
しかし、その結果として生まれているのが「エンタメを楽しめる層の格差」です。
「楽しみ」が後回しにされる現実
エンターテインメントというのは、生活における優先順位で言えば、どうしても最後に来るものです。
衣食住が足りて、毎日の生活が成り立った上で、余ったお金と時間で楽しむもの。それがエンタメの本来の立ち位置でしょう。
だからこそ、経済的な余裕の有無が、そのまま「体験の格差」に直結してしまいます。
頻繁に夢の国に行ける人がいる一方で、4〜5年に1回行けるかどうか、というご家庭もたくさんいらっしゃいます。
「お金を稼ぐこと」は企業として当然ですが、その結果として、社会の中に目に見えない、しかし確実に存在する「分断」が広がっていることを、私は強く懸念しています。
「夢」を見るにも課金が必要な時代へ
この格差は、遊園地などの「場所」だけの問題ではありません。
私たちが普段楽しんでいるスポーツ観戦やメディアの世界でも、劇的な変化が起きています。
象徴的なのが、ボクシングの井上尚弥選手の試合です。
かつて、国民的なスポーツイベントといえば、民放のテレビ局がゴールデンタイムに放送していました。
スポンサーが放映権料を支払ってくれているおかげで、私たち視聴者はテレビのスイッチを入れるだけで、一銭も払うことなく世界最高峰の戦いを目撃することができました。
そこには、家族団らんの風景がありました。
お父さんやお母さんと一緒にテレビを囲み、食い入るように画面を見つめる子供たち。
「すげえ!」「かっこいい!」と声を上げ、その姿に憧れて「僕も将来、ボクサーになりたい!」「スポーツ選手になりたい!」と夢を抱く。
テレビという無料のメディアが、子供たちの未来の夢を育む「きっかけ」を作っていたのです。
しかし、今はどうでしょうか。
興行収入やビジネスモデルの転換により、主戦場はAmazonプライムビデオのような「有料配信サービス」へと移行しています。
「独占配信」となれば、そのサービスに加入している人しか試合を見ることができません。
ここでも、早い段階での「ふるい分け」が行われています。
親御さんに経済的な余裕があり、サブスクリプションサービスに加入していなければ、子供はその試合を見ることすらできない。
ボクシングという競技に触れる機会すら与えられないのです。
「親が裕福じゃないと、夢を見るきっかけさえ掴めない」。
大袈裟に聞こえるかもしれませんが、これが今のエンタメ格差の実態であり、間口が狭くなってしまっている現状です。
私は、お金持ちしかエンターテインメントを楽しめない世の中になってしまうことが、率直に言って嫌なんです。
文化や芸術、スポーツの感動は、もっと開かれたものであってほしいと願うからです。
格差を助長する「誹謗中傷」という名の暴力
では、なぜ企業はテレビのようなオープンな場から、有料のクローズドな場へと移行するのでしょうか。
もちろん収益性の問題もありますが、もう一つ、私たち自身が直視しなければならない「醜い理由」があります。
それが、「誹謗中傷」です 。
年末に行われた「STARTO ENTERTAINMENT」の所属タレントによるカウントダウンコンサートを例に挙げてみましょう。
私は直接拝見してはいませんが、所属グループが歌ったり、シャッフルユニットを組んだりと、素晴らしいエンターテインメントが繰り広げられたことと思います。
しかし、ニュースを見ると、タレントに対する心ない誹謗中傷が非常に多くなっているという報道を目にします。
実際に事務所のホームページを見てみると、「誹謗中傷をやめてください」という切実なメッセージがつらつらと掲載されています。
それでもなお、攻撃的な言葉を投げつける人々がいるのが現実です。
企業が「壁」を作るのは誰のせいか?
もしあなたが企業の経営者だったら、どうするでしょうか?
自社のタレントをテレビや無料配信に出すたびに、不特定多数からの罵詈雑言や誹謗中傷に晒されるとしたら。
大切なタレントの心を守るために、「広く発信する」というリスクを冒したくないと考えるはずです。
「それなら、健全にお金を払ってくれて、モラルのあるファンの方々だけに見ていただければいい」
そう判断するのは、企業としてあまりにも真っ当な防衛策です。
その結果、コンテンツは有料会員限定のプラットフォームへと囲い込まれていきます。
タレントを守るために作られた「壁」は、同時に「お金のない人」を締め出す壁にもなってしまう。
つまり、ネット上の誹謗中傷が、巡り巡ってエンタメ格差に拍車をかけているのです 44。
金銭的な理由だけでなく、一部の人々の心ない行動が、みんなで楽しめるはずのエンターテ
インメントの世界を狭めてしまっている。
これは決して健全な状態ではありません。
政治の責任、そして私たちの責任
こうした状況に対して、政治家としての責任も強く感じています。
私はこれまでも取り組んできましたが、誹謗中傷に対する法規制など、「人を傷つけることへの痛み」や「責任」を明確にする仕組み作りは急務です。
匿名だから何を言ってもいい、という時代は終わらせなければなりません。
ただ、ここで偉そうなことを言うつもりはありません。
なぜなら、私たち政治家の世界もまた、Xなどで日々醜い争いを繰り広げているからです 。
国会議員だけでなく地方議員も含めて、しょうもない叩き合いをしている様子を見ると、正直「こいつらバカなんじゃないの?」と本気で思うこともあります。
人のことを言える立場か、と自問自答しながらも、やはりこの問題には取り組まなければならないと思っています。
心の中の「ブレーキ」を取り戻そう
現代社会、特にSNSの普及によって、私たちは「自分の心の中で留めておく」というブレーキが効きにくくなっています。
思ったこと、湧き上がった感情を、そのまま指先からインターネットの海に放流してしまう。
それが事実として定着してしまった世の中です。
しかし、その何気ない一言が、誰かを傷つけ、結果として自分たちが楽しめるはずのエンタメの機会を奪っているとしたらどうでしょうか。
全てをエンタメ企業の「値上げ」や「囲い込み」のせいにするのは簡単です。
でも、その原因の一端が、私たちのネットリテラシーやモラルの欠如にあるのだとしたら。
「健全な空間」は、法律や企業努力だけでは作れません。
私たち一人ひとりが、画面の向こうにいる人間を想像し、言葉を選ぶ。
そんな当たり前の積み重ねこそが、エンタメ格差をこれ以上広げないための、地味ですが確実な一歩なのだと思います。
2026年のスタートにあたって
お正月早々、少し耳の痛い話をしてしまったかもしれません。
ですが、ディズニーのニュースや格闘技の配信を見るたびに感じるこの「モヤモヤ」を、どうしても皆様と共有したかったのです。
今日から本格的に活動を始める方も多いと思います。
私も地域の皆様との対話を大切にしながら、この国の「格差」や「分断」を少しでも埋められるよう、政治の現場で汗をかいていきます。
心の中にある「言わなくてもいいこと」はそっと心にしまい、代わりに「ありがとう」や「おめでとう」といったポジティブな言葉をSNSに乗せていきましょう。
それが、結果として私たちのエンターテインメントを守ることにつながるはずですから。
それでは、素敵な1月3日をお過ごしください。
また次回の「テクポリ!!」でお会いしましょう。
じゃあね。
編集後記:本日のポッドキャストについて
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今年も「テクポリ!!」をどうぞよろしくお願いいたします。












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