top of page

地元の声に耳を傾け、課題解決へ一歩を - 伊賀市壬生野地区での意見交換会

6月30日、地元である伊賀市壬生野(みぶの)地区の皆様と、地域の課題について膝を突き合わせてお話し合いをさせていただく、大変貴重な機会をいただきました。


地区の区長会の皆様をはじめ、地域の将来を真剣に考える多くの方々にお集まりいただき、心より感謝申し上げます。国会会期中にはなかなか作ることのできない、こうした直接の対話こそが、政治の原点であると改めて強く感じております。


今回の意見交換会では、皆様が日々直面されている切実な課題について、多くのご意見やご要望をいただきました。

喫緊の課題:河川の安全対策

最も多くの声が寄せられたのは、柘植川(つげがわ)水系、特に滝川(たきがわ)の治水対策についてです。 


⒈堆積土砂と繁茂した樹木の問題: 川の中に土砂がたまり、木や竹が生い茂ることで川の断面積が狭くなり、大雨の際に水位が急上昇し、越水の危険性が高まっているとの強い懸念が示されました。 特に木行寺橋の下流は深刻な状況であるとのご指摘がありました。



⒉支流の状況: 滝川だけでなく、宮川 (みやがわ)などの支流においても土砂の堆積が進み、大雨の際には水が溢れる状況にあるとのお話も伺いました。


⒊住民の皆様の不安: 「想定外の水が流れる」「いつ堤防が決壊してもおかしくない」といったお話からは、台風シーズンを前にした皆様の切実な不安が伝わってまいりました

これらのご意見に対し、県の伊賀建設事務所からは、優先順位をつけながら計画的に河川掘削を進めていること、そして今回の要望を受け、現地を直接確認した上で、今年度の事業として対応できるか判断したいとの前向きな回答がありました。


この後、皆様と共に現場を視察し、その目で現状を確かめさせていただきました。


生活環境に関わる複合的な問題


河川の問題だけでなく、地域の生活環境に直結する、より複雑な課題も浮き彫りになりました。

  1. 水質・悪臭問題: 宮川(みやがわ)において、堆肥(たいひ)に起因するとみられる水の色やにおいの問題が指摘されました。これは景観だけでなく、農業用水や上水道の水源にも関わる問題であり、環境部局とも連携した対応が必要です。


  2. 急傾斜地の倒木リスク: 小学校の裏手にある急傾斜地で木が倒れる事案が発生し、他の木々も倒れる危険性があるとのご相談がありました。

    私有地の管理という原則があるため行政の介入が難しいケースではありますが、住民の皆様の安全確保は最優先事項です。どのような対策が可能か、市や県と共に知恵を絞ってまいります。


  3. 不法投棄への憤り: 過去に、川へ不法投棄された大量の土嚢を、地域の皆様が自ら拾い集めざるを得なかったというお話も伺いました。


    本来は投棄した者に責任がありますが、住民の皆様に危険な作業を強いるような事態はあってはなりません。再発防止策も含め、行政のあり方を考えていく必要があると痛感いたしました。


地方の未来を創るために


こうした地域インフラの維持・管理には、当然ながら財源が必要です。 東京一極集中が進む中で、地方の財源をいかに確保し、持続可能な地域社会を築いていくか。これは国政の大きな課題です。


意見交換の中では、法人税の地方への配分や、ふるさと納税のあり方 、さらには地方への企業誘致(例えばデータセンターの設置など) といった、より大きな視点での議論にも発展しました。地域の安全・安心を守る短期的な対策と、地域を豊かにする長期的な視点の両輪で、皆様と共に汗を流していく決意です。


本日いただいた宿題は、決してその場限りのものにいたしません。一つひとつ関係各所と連携し、解決に向けて粘り強く取り組んでまいります。


皆様の故郷への想いを直接受け止め、それを政策として形にしていくことこそが、私の使命です。本日は誠にありがとうございました。これからも、皆様と共に歩んでまいります。

Comments


bottom of page