【毎週ヒデトーク】AI時代の子育て論。「教育無償化」の思わぬ落とし穴とは?
- anymama0274
- 7月23日
- 読了時間: 5分
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この記事は、stand.fmにて配信している
「川崎ひでとの【ひでトーク】」を 生成AIを用いて要約したものです。
また、この放送のMCは
働くママを応援する事業支援サービス「Anymama」さん登録のメンバーの皆さんです。
MCの皆さんとは業務委託という形で、
しっかりお仕事としてご一緒させていただいています。
今週の配信もぜひ聞いて・読んでみてくださいね。
皆さん、こんにちは!衆議院議員の川崎ひでとです。私のポッドキャスト番組「毎週ヒデトーク」、前回に引き続き、岐阜県にお住まいの「まっつん」さんをゲストにお迎えした後編をお届けします。
前編では「東海地方の未来」という大きなテーマでお話ししましたが、後編では、まっつんさんのお子さんが小学校1年生ということもあり、グッと身近な「子供たちの教育と未来」について語り合いました。タブレットで宿題をこなし、AIが日常に溶け込み始めた今、私たちは子供たちのために何をすべきなのか。「教育無償化」など、一見すると素晴らしい政策に潜む課題にも切り込みます。
変わる教室の風景と、失われる「外遊び」の時間
「私たちの頃はアサガオの観察日記を絵に描いたけど、娘はタブレットで写真を撮ってくるんです」まっつんさんのこの一言に、現代の小学校教育の変化が凝縮されています。
人口減少が進む日本にとって、デジタル技術の活用は社会を維持・成長させるために不可欠です。子供のうちからタブレットなどのテクノロジーに慣れ親しむことは、未来を生きる上でとても重要だと私も考えています。しかし、その一方で、心配な現実もあります。 「家ではニンテンドースイッチ片手にYouTubeを見て、さらに別のサイトも…」
多くのご家庭でこういったような光景が見られるのではないでしょうか。デジタル機器が身近になった分、子供たちが外で遊ぶ時間は驚くほど減ってしまいました。この「外遊びの減少」は、単に「昔は良かった」という懐かしさの問題ではありません。実は、子供たちの心と体の成長に関わる、看過できない2つのリスクをはらんでおり、今や政治が向き合うべき重要な課題となっているのです。
1. 日光を浴びないことによる、体づくりへの影響
2. 将来の要介護につながる「骨密度の低下」
特に骨の成長は深刻で、運動によって骨に負荷をかけることで骨密度が高まるのですが、この成長は20歳頃までにほぼ完了してしまうと言われています。子供時代の運動不足が、将来、骨粗しょう症になり、歩けなくなるリスクを高めてしまうのです。
デジタル教育を進めながら、いかにしてリアルな体験や運動の機会を確保するか。これは、現代の子育てにおける非常に難しい課題です。
AI時代に最強の武器は「国語力」である
話題は、子供たちの未来に欠かせない「AI」へと移りました。 「AIに的確な指示を出す」スキルが求められるこれからの時代、実は「国語力」の重要性が飛躍的に高まると私は考えています。
これまでは理数系の知識が重視されがちでしたが、複雑な計算やデータ分析をAIがこなすようになると、人間に求められるのは「何を、どのようにAIに実行させるか」という、論理的で的確な言葉を紡ぐ能力です。まっつんさんも「chatGPTにお願いしたら関数も作ってくれる。もう覚えなくていいのでは?」とおっしゃっていましたが、まさにその通りなのです。
この流れを後押しするため、私が働く総務省では、質の高い日本語データを国で収集・整備し、AI開発をしたい人に提供するというプロジェクトを進めています。これにより、開発者はデータ収集に時間やお金をかけることなく、日本の文化や言語に即したAIを効率的に育てることができるのです。
日本の未来を考え、過度な規制でAIの進化を妨げるのではなく、最低限のルールのもとで健全な利用を促していく。これが、先日国会で成立したAI関連法の基本的な考え方です。
「教育無償化」の光と影。子供たちから体験を奪ってはいけない
最後に、今、議論が進んでいる「教育の無償化」について、私が抱いている懸念をお話ししました。無償化は素晴らしい政策に聞こえますが、もし実現すれば、どうなるでしょうか。
「浮いたお金で、みんなが塾に通い始めるかもしれない」
その結果、子供たちは学校が終わった後も塾で勉強漬けになり、友達と外で遊んだり、その地域ならではの自然に触れたりする、子供時代にしかできない貴重な体験の時間が失われてしまう可能性があります。
勉強は大人になってからでもできますが、子供の頃の体験は、その時にしかできません。そのかけがえのないチャンスを、私たち大人が制度によって奪ってしまってはいけない。私はそう強く思っています。
だからこそ、こうした課題をクリアできる見通しが立つ前に、拙速に無償化を進めることには慎重であるべきだと考えています。
対談を終えたまっつんさんから、「物事は一つの方向から見るのではなく、いろんな方向から見ないといけないと知れた」という嬉しい感想をいただきました。
一つの政策には、必ず光と影があります。その両方をしっかりと見極め、子供たちの未来にとって何が最善なのかを考え抜くこと。それが、今の政治に課せられた大きな責任です。
2週にわたりお付き合いいただき、本当にありがとうございました!これからも「毎週ヒデトーク」で、皆さんの生活に関わる様々なテーマについて、分かりやすくお伝えしていきます。










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