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【毎週ヒデトーク】日本の未来を左右する「働き方」の大転換と、私たちが進むべき道

音声配信はコチラから

この記事は、stand.fmにて配信している

「川崎ひでとの【ひでトーク】」を 生成AIを用いて要約したものです。



また、この放送のMCは

働くママを応援する事業支援サービス「Anymama」さん登録のメンバーの皆さんです。


MCの皆さんとは業務委託という形で、

しっかりお仕事としてご一緒させていただいています。



今週の配信もぜひ聞いて・読んでみてくださいね。

皆さん、こんにちは。衆議院議員の川崎ひでとです。


この収録を行っている9月1日、今回のポッドキャスト「毎週ヒデトーク」には、久しぶりの登場となるゲストMC、「みっしぃ」さんをお迎えしました。



みっしぃさんは最近、キャリア支援という新しいお仕事に挑戦されているとのこと。その一言がきっかけとなり、今回は、日本の「働き方」が今、いかに大きな転換点を迎えているか、そして、これからの時代を生きる私たち一人ひとりに何が求められているのかについて、深く掘り下げていくことになりました。




「終身雇用」という船がその役目を終えようとしている今、私たちはどこへ向かうべきなのか。政府が推し進める政策の裏側と、教育現場で静かに起きている革命。そして、あまり光が当てられてこなかった、日本の未来を担う若者たちの挑戦。今回のトークは、私たちの仕事と人生の未来を考える、重要な羅針盤となるはずです。




なぜ今、「学び直し(リスキリング)」なのか?―岸田政権から始まった、人材流出を食い止める国家戦略



みっしぃさんが始められたキャリア支援という仕事は、まさに今の日本が国として最も力を入れている政策の一つと密接に繋がっています。それは、岸田政権下で本格的に始まった「リスキリング(学び直し)」の推進です。なぜ、国を挙げてまで「学び直し」を後押しする必要があるのでしょうか。その背景には、日本の伝統的な雇用システムが抱える、深刻な課題がありました。



かつての日本企業は、新入社員を「素材」として採用し、社内で一から育て上げるのが一般的でした。たとえ入社前に突出したビジネススキルや専門知識を持っていたとしても、まずは全員で同じ研修を受け、同じスタートラインからキャリアを始める。このシステムは、組織への忠誠心や一体感を育む一方で、個々の能力を正当に評価し、その価値に見合った報酬を支払うという点では、大きな弱点を抱えていました。



その結果、何が起きたか。非常に優秀なエンジニアや研究者が、日本の組織では自分の能力を正当に評価してもらえない、活躍の場がないと感じ、「それならば」と、アメリカのシリコンバレーのような、実力本位の世界へと活躍の場を移してしまう。いわゆる「頭脳流出」です。日本の未来を担うはずだった貴重な才能が、海外へと流出していく。この深刻な事態に歯止めをかけることが、国家的な急務となったのです。



この流れを変えるため、政府が目指しているのが、個人の能力を正当に評価し、それに見合った報酬を支払う社会への転換です。そして、その転換をスムーズに進めるための潤滑油となるのが、「リスキリング」であり、みっしぃさんのような「キャリアコンサルタント」の存在なのです。自分が本当に輝ける場所を見つけたいと願う個人と、その能力を求める企業とを繋ぎ、誰もが自分のキャリアを主体的に設計できる社会。それが、私たちが目指す未来の姿です。




「ジョブ型」への移行が抱えるジレンマ―中小企業が日本の7割を支えるという現実



能力本位の社会を目指す上で、一つの理想とされるのが、欧米で主流の「ジョブ型雇用」です。「この仕事(ジョブ)ができる専門家」として人を採用するこの方式は、個人のスキルを明確に評価できる半面、日本の実情にそのまま当てはめるには、大きな壁が存在します。その最大の壁が、日本の雇用の約7割を中小企業が支えているという事実です。



大企業であれば、「経理の専門家」「マーケティングの専門家」といった形で、特定の業務に特化した人材を雇う余裕があります。しかし、限られた人員で会社を運営しなければならない多くの中小企業では、一人の社員が経理も総務も営業もこなす、といった状況が日常です。特定のスキルに特化した人材だけを採用することは、現実的に非常に難しいのです。



むしろ、私が多くの中小企業の経営者の方々から直接お聞きするのは、専門スキル以上に「根性」や「やる気」といった、ある種、精神的なタフさを求める声です。働き方改革が進み、ハラスメントへの意識が高まる中で、かつてのような滅私奉公的な働き方は許されません。しかしその一方で、すぐに「辞めます」と言ってしまう若手社員に頭を悩ませている経営者が多いのも、また事実なのです。



政府が「ジョブ型」という理想を掲げながらも、現場では未だに「メンバーシップ型」の価値観が根強く残っている。このギャップこそが、日本の「働き方改革」が直面する、最も困難で、そして根深い課題と言えるでしょう。




「起業家精神」をどう育てるか?―学校と社会が連携する、新しい教育のカタチ


精神的なタフさや、困難に立ち向かう熱意。こうしたマインドを、時代に合った形でどう育てていくか。その答えとして、今、教育界で注目されているのが「アントレプレナーシップ教育」です。

「アントレプレナーシップ」と聞くと、多くの人は「起業家を育てる教育」とイメージするかもしれません。しかし、その本質はもっと広く、**「自ら課題を見つけ、情熱と意欲を持って挑戦し、新たな価値を創造する精神」**を育むことにあります。



では、具体的にどうすれば、その精神は育まれるのか。鍵となるのは、学校の中だけで教育を完結させないことです。



例えば、現役の経営者や起業家を学校に招き、生徒たちが自らビジネスプランを作成し、大人たちの前でプレゼンテーションを行う。あるいは、地域の企業と連携し、実際の社会課題の解決に生徒たちが取り組む。N高等学校のような通信制高校が、こうした先進的な取り組みで成果を上げているのは、皆さんもご存知かもしれません。



机上の空論ではなく、社会のリアルな課題に触れ、自分の頭で考え、行動する。失敗を恐れずに挑戦し、その挑戦を大人たちが褒めて伸ばす。こうした経験の積み重ねこそが、これからの予測困難な時代を生き抜くために不可欠な「起業家精神」を育んでいくのです。




日本の未来を担う隠れた才能―再評価される「高専(Kosen)」と、理系女子「高専女子」への挑戦


この「アントレプレナーシップ教育」を、まさに体現している存在として、私が今、最も注目し、力を入れているのが「高等専門学校(高専)」です。



徳島県にある神山まるごと高専のように、地域全体で起業家育成に取り組む先進的な例も出てきています。高専の最大の強みは、10代という早い段階から、社会で即戦力となる高度な専門技術と、実践的な課題解決能力を同時に学べる点にあります。



しかし、その価値が正当に評価されてきたとは、決して言えません。つい最近まで、高専の卒業生は「短大卒」と同等の扱いを受け、同じ技術を持つ「大学卒」の学生よりも低い給料で採用されるという、不遇の時代が長く続いていました。



しかし、時代は大きく変わりました。デジタル化が急速に進む現代において、若くして高度な専門スキルを持つ高専生は、今や**企業が奪い合いになるほどの「金の卵」**です。能力と若さ。この二つを兼ね備えた彼らこそ、日本のイノベーションを牽引していく中心的役割を担う存在なのです。



そして今、この高専という場で、もう一つの重要な改革が進んでいます。それが、女性の学生、通称「高専女子」を増やすための取り組みです。



現状、高専は男子学生の比率が非常に高いのが実情です。その背景には、女子更衣室やトイレといった基本的な設備が十分に整備されてこなかったというハード面の問題や、制服がなく私服であるために、日々の服装に気を遣い、それが劣等感に繋がってしまうといった、女子生徒特有の悩みがありました。



こうした課題を解決するため、内閣府の男女共同参画局が中心となり「高専女子応援ネットワーク」というプロジェクトが始動しています。設備の改善といった物理的な支援から、ロールモデルとなる女性技術者との交流機会の創出まで、理系の道に進みたいと願う女子生徒が、何の心配もなく、その才能を存分に発揮できる環境を整える。これは、単なる男女平等の問題ではありません。日本の未来の可能性を最大化するために、決して欠かすことのできない、重要な投資なのです。




終わりに


私たちの「働き方」は今、歴史的な大転換期の真っ只中にあります。終身雇用という安定したレールの上を走る時代は終わり、自らのスキルと情熱を羅針盤に、未知の海へと漕ぎ出していく時代が始まりました。


この変化は、不安を伴うかもしれません。

しかし、それは同時に、誰もが自分の持つ才能を最大限に発揮し、正当に評価されるチャンスに満ちた時代の幕開けでもあります。リスキリングで新たなスキルを身につけ、アントレプレナーシップ教育で挑戦する心を育み、高専のような場で若き才能が輝く。


政治の役割は、皆さんがその挑戦の旅路で、決して孤独になることがないよう、セーフティネットを張り、力強い追い風を送ることです。



みっしぃさん、今回は、日本の未来を考える上で、非常に示唆に富んだお話をありがとうございました。


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