top of page

「誰もが活躍できる社会にするには?」福祉の現場の声に、政治はどう応えるか。

音声配信はコチラから

 

この記事は、stand.fmにて配信している

「川崎ひでとの【ひでトーク】」を 生成AIを用いて要約したものです。



また、この放送のMCは

働くママを応援する事業支援サービス「Anymama」さん登録のメンバーの皆さんです。


MCの皆さんとは業務委託という形で、

しっかりお仕事としてご一緒させていただいています。


今週の配信もぜひ聞いて・読んでみてくださいね。

皆さん、こんにちは。衆議院議員の川崎ひでとです。 先日の「毎週ヒデトーク」のブログ(前編)では、ゲストMCのおそばさんと「リスキリング」について議論を交わしました。実は対談の後半、話はさらに重要なテーマへと展開しました。 日中は「就労移行支援事業所」という福祉の現場で働いているおそばさん。 まさにその専門分野から、魂のこもった質問をいただきました。 ■「もったいない」―福祉の現場で感じる、雇用のリアル 日本の法律では、一定規模以上の企業に、障がいを持った方を一定の割合で雇用することが義務付けられています(障がい者雇用率制度)。 しかし、おそばさんは現場で大きな課題を感じていると言います。 「企業からいただく求人が、清掃や梱包作業といった、かなり限られた職種に偏っているんです。 障がいの特性は一人ひとり異なり、発揮できる能力はもっと幅広いはずなのに、それが全く活かされていなくて、すごく“もったいない”と感じます。 これは、決して目を背けてはならない、現場からのリアルな声です。意欲と能力があるのに、なぜ活躍の場が「単純作業」に限定されてしまうのでしょうか。

■なぜ「数字合わせ」になってしまうのか? この問題の根源には、日本の障がいを持った方の雇用が「環境整備」よりも先に「雇用率」という数値目標からスタートしてしまった歴史があります。 

本来であれば、障がいの有無にかかわらず誰もが働きやすい環境を整え、その人の能力や特性に応じた仕事で活躍してもらうのが理想です。しかし、社会の側に根強い先入観がある中で、まずは「雇用の数」を確保するために、厚生労働省がパーセンテージの義務化に踏み切った、という経緯があります。 

その結果、おそばさんが指摘するように「パーセンテージだけが義務化され、その中身が議論されていない」という、本末転倒な状況が生まれてしまっているのです。 ■「建設会社が営む農園」―制度のジレンマと”ウェルビーイング”という視点 この問題は非常に複雑です。例えば、こんなケースがあります。ある建設会社が、雇用率達成のために障がいを持った方を雇い、実際にはその会社が運営する農園で働いてもらう。 書類上の所属は建設会社ですが、実際の仕事は農業です。 

これは一見、「ずるい」「嘘だ」と感じるかもしれません。 しかし、もし働くご本人が、その農作業に「楽しい」「やりがいがある」と感じていたらどうでしょうか。 それを無理やり辞めさせて、本人が望まない建設現場の仕事をさせることの方が、むしろその人の幸せを奪うことにならないでしょうか。 障がいを持った方のことだけを考えてもダメ。 雇う企業のことだけを考えてもダメ。 働く人も、雇う側も、双方がハッピーになる関係、つまり「ウェルビーイング」な状態をどう作るか、という視点が何よりも重要になります。

■父から受け継いだ政策課題。今、まさに動いています。 実はこの障がいを持った方の雇用を巡る問題は、私の父が議員時代から長年取り組んできたテーマであり、その意志を継いで、私も今、超党派の議員連盟で事務局長代理として政策作りに力を入れています。 おそばさんからご指摘いただいた課題は、まさに私たちが向き合っている核心部分です。 業種も障がいの特性も様々なのに、一律のパーセンテージで語ることの限界。 現場の実態に合わない制度をどうアップデートしていくか、今まさに新しい政策を仲間たちと作っている最中です。 ちなみに、私の事務所でも、名簿のデータ入力などを障がいを持った方にお願いすることがありますが、その仕事の丁寧さ、正確さは本当に素晴らしいものがあります。 おそばさんが言うように、「適正な配慮」さえあれば、誰もが驚くような能力を発揮できるのです。

■おわりに

今回の対談は、事前に一切打ち合わせをしていません。 それにもかかわらず、おそばさんの問題意識と、私が今まさに取り組んでいる政策課題が偶然にも重なり、非常に深く、意義のある議論ができました。 

現場からの声こそが、政治を前に進める最大の力です。前編のリスキリングの話も、今回の障がいを持った方の雇用の話も、「誰もがその人らしく輝ける社会を作る」という点で繋がっています。おそばさん、本当にありがとうございました。 いただいた宿題を胸に、これからも全力で働いてまいります。


 
 
 

コメント


bottom of page