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【アップデート・ログ】タクシーアプリGOは地方ドライバー泣かせ!?ドライバーさんの悲痛な叫び

9月16日
読了時間: 13分

この記事は、音声配信「川崎ひでとのアップデート・ログ」をAIで要約したものです。


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はじめに──最終に近い新幹線で、鈴鹿へ帰る



どうも、川崎ひでとです。久しぶりに「アップデート・ログ」を収録しました。


昨日は、ほぼ最終電車に近い時間の新幹線に乗って、東京から三重県の鈴鹿市へ戻ってまいりました。国会が動いている時期は、どうしても帰りが遅くなります。最終に近い便で名古屋まで来て、そこから乗り継いで地元に着く頃には、駅前の人通りもすっかりまばらになっています。


こういう時間に帰ってくると、駅から自宅まではタクシーを利用させていただくことになります。バスはもう走っていませんし、家族に迎えを頼むにも気が引ける時間です。そして、これが地方に暮らす人間にとっては、けっこう毎回ちょっとした賭けになります。


なにしろ田舎ですから、タクシーの台数そのものが全然ありません。いくつかタクシー会社はあるのですが、遅い時間ともなると、駅前のロータリーに一台もいないということが普通にあります。昨日も遅い時間でしたが、なんとかタクシーを捕まえることができました。


そして、その車中で運転手さんと交わした何気ない会話が、今日お話ししたい内容そのものになりました。地方のデジタル実装というものを考えるうえで、これは非常に示唆に富む話だと感じたので、共有させていただきます。



「GO Payなんですね」──運転手さんの第一声



ご存じの方も多いと思いますが、タクシーの配車・決済アプリに「GO」というサービスがあります。スマートフォンから配車を依頼でき、アプリに登録したクレジットカードで自動的に決済まで済ませられる、いわゆるタクシーアプリです。この決済機能が「GO Pay」です。


ここで大事なのは、地方のタクシーには、この「GO」を搭載しているタクシー会社と、搭載していないタクシー会社の両方が存在するということです。都市部のように「どれに乗ってもだいたい対応している」という状態ではありません。


私は東京でよくタクシーを利用しますので、正直なところ、GO Payは非常に楽です。降りるときに財布を出す必要がなく、領収書もアプリに残る。深夜に眠い目をこすりながら現金を数える必要もない。ですから、可能であればGO Payが使えるタクシーに乗りたいと思っています。


昨日、たまたま乗せていただいたタクシーが、ちょうどGO Payに対応していました。そこでGO Payで決済をしたのですが、そうすると運転手さんが、


「あ、GO Payなんですね」


「じゃあ、うちのタクシーでよかったですね」


と、そんな言い方をされたのです。


私も「いや、そうなんですよ」と応じました。鈴鹿の白子駅には、GO Pay非対応のタクシーが停まっていることもあります。そういうときは当然、別の方法で決済をするのですが、本音を言えばGO Payのほうがありがたい──そんな話をしていたのです。



決済端末としてのGO Payは、会社側にとっても「楽」だった



面白かったのは、ここから先です。


私が「GO Payのほうが助かる」と言うと、運転手さんもうなずいて、「まあ、確かに我々としてもGO Payのほうが楽です」とおっしゃいました。


理由は、聞いてみればなるほどというものでした。


クレジットカード決済をするとなると、車載のカード端末を持ち出して操作する必要があります。通信が不安定だと時間がかかることもある。現金であれば、釣り銭の準備、売上の管理、営業所での精算と、それなりの手間と管理コストが発生します。深夜まで走ったあとに現金を数えるのは、乗務員にとって決して軽い作業ではありません。


その点、GO Payはアプリ側が勝手に処理をしてくれます。乗務員は目的地に着いたことを確認するだけでよく、決済のやり取りが発生しない。「決済端末としては、めちゃくちゃ楽なんです」というのが現場の実感でした。


ここまでは、いわば「キャッシュレス化の成功例」です。利用者にとっても楽で、事業者にとっても楽。デジタル化の効果が、地方でもきちんと出ている部分だと言えます。


ところが、話はここで終わりませんでした。



褒められたのは、決済機能だけだった



運転手さんはこう続けました。


「ただ、いいのは決済端末としてのGO Payっていうだけなんですよ」


それ以外の機能については、正直なところ「うーん」という感じらしいのです。せっかくなので、その真意を聞かせていただきました。そして返ってきた答えが、地方交通の課題をそのまま映し出すような内容でした。


私は普段、デジタル政策に関わる仕事をしています。新しいサービスが地域に入っていくとき、何が起きるのかを知ることは、制度を考えるうえで欠かせません。現場の方が「この機能は助かる」「この機能は使えない」と切り分けて話してくださるのは、非常に貴重な情報です。



「今すぐ呼ぶ」が、田舎では思ったように動かない



GOのアプリを使ったことがある方ならお分かりだと思いますが、アプリには「今すぐ呼ぶ」というボタンがあります。これを押すと、自分がいる位置がGPSで通知され、近くのタクシーが迎えに来てくれる仕組みです。


東京でこのボタンを押すと、地図の上にタクシーの表示がブワーッと出てきます。周囲にそれだけ走行中の車両がいるということです。その中から、いちばん近い一台がこちらに向かってくる。数分待てば到着します。これが、都市部でのGOの体験です。


ところが、田舎になると事情がまったく変わります。


たとえば鈴鹿市は、かなり広い自治体です。山もあれば海もある。市域が広いうえに、四日市市などまでカバーしているタクシー会社も多い。そういう会社がGOを積んでいるわけです。


つまり、「今すぐ呼ぶ」を押しても、近くに待機している車がいるとは限りません。アプリは「どこにおんねん」と探しにいって、結果としてものすごく遠くにいる一台が割り当てられます。そこから延々と向かってくることになるので、地図の表示もめちゃくちゃ広域になります。都市部のように「すぐそこの角を曲がってきます」という感覚ではないのです。


同じアプリ、同じボタンでも、地域によって体験がまるで違う。これが第一の問題でした。



途中でキャンセル──地方ならではの痛み



さらに厄介なのは、その先に起きることです。


遠くから向かっている最中に、駅にちょうど別のタクシーが戻ってくることがあります。そうすると、待っていたお客さんはその場にいる車に乗ってしまいます。当然、アプリの配車はキャンセルになります。


配車を受けた乗務員からすれば、遠い場所からわざわざ目的地に向かっていたにもかかわらず、途中でその目的地を失うことになります。移動した時間も燃料も、そのまま消えてしまう。しかも、これが決して稀ではなく、頻繁に起こるというのです。


お客さんの側に悪気があるわけではありません。目の前に空車が来れば、乗るのが自然です。ただ、需要と供給が薄く広く散らばっている地域では、「アプリの中の順番」と「現実の駅前の順番」がすぐにずれてしまう。都市部であれば、キャンセルされてもすぐ次の客がつかまりますから、損失は小さい。地方では、その一件が丸ごと損になります。


運転手さんには、はっきりこう言われました。


「あれはもう、都会のところしか通じへんで」


方言まじりのこの一言が、いちばん胸に残りました。



ナビが動かない──運転手さんの周りに三つの画面



そして、もう一つ指摘されたのがナビゲーションの精度です。


GOで配車を受けると、乗務員の車内にある端末にナビゲーションが表示されます。ところが、これがひどいというのです。


実際に私も見せていただいたのですが、確かに自分の位置を示す矢印が全然動かない。かと思えば、急に飛んだような表示になる。とにかく反応が悪いのです。これでは、走りながら見る道具としては心もとない。


問題は、それが単なる不便で終わらないことです。お客さんが駅などの分かりやすい場所ではなく、自宅に配車を依頼した場合、乗務員は表示された地点を頼りに向かうことになります。ナビが当てにならなければ、どこへ行けばいいのか分からなくなってしまう。地方は住宅が点在していて、目印になる建物も少ない。都市部のように「◯◯ビルの前」で通じる場所ばかりではないのです。


結果として、その運転手さんは自腹でカーナビを買って取り付けていました。つまり、自前のナビと、携帯電話と、GOのナビ。三種類の画面が運転席の周りに並んでいるわけです。正直なところ、見ていてめちゃくちゃ気の毒だと思いました。


本来であれば、デジタル化は現場の道具を減らし、手間を減らすためのものです。それが逆に画面を増やしてしまっているとすれば、どこかで設計と現実がすれ違っているということになります。



車はあるのに、運転する人がいない



この話には、さらに大きな背景があります。


コロナ禍をきっかけに、私たちの地域のタクシーは本当に一気に減ってしまいました。正確に言えば、車両の台数自体はあるのです。営業所には車が並んでいる。けれども、それを運転するドライバーさんがいない。この「人がいない」という点が、かなり深刻な問題になっています。


外出が止まった時期に需要が消え、多くの乗務員の方が業界を離れました。もともと年齢層が高い職種でもあり、そのまま引退された方も少なくありません。需要が戻ってきても、人はすぐには戻ってこない。全国的に見ても、タクシー乗務員の数はコロナ前と比べておよそ二割ほど減ったと言われています。地方では、その減り方が路線バスの減便や鉄道の見直しと重なって、移動手段そのものの細り方として表れています。


だからこそ、ライドシェアを導入しようという議論が起きたわけです。実際に、タクシー会社が運行を管理する形で、普通免許を持つ一般のドライバーが有償で人を運べる仕組みが動き始めました。二種免許の取得を後押しする取り組みも進められています。



ライドシェアの議論と、地方のリアル



ただし、ここでも都市部と地方の差を正直に見ておく必要があると思っています。


そもそも、田舎ではタクシーがバンバン走っているわけではありません。加えて、完全な車社会です。みんな自家用車を持っていて、移動は自分で運転する。高齢の親御さんの通院も、家族が送り迎えをしているというケースがほとんどです。


そうなると、観光シーズンでもない限り、タクシーという移動手段はそもそも日常の選択肢に入りにくい。需要が細いところに、常時ドライバーを抱えておくというのは、事業者にとってかなり難しい時代に入っているのは事実です。


これは、事業者の努力不足という話ではありません。人口が減り、密度が下がった地域で、都市型の「常時待機して、呼ばれたら数分で行く」というモデルをそのまま維持するのは、構造的に無理があるということです。


だからこそ、同じ「移動の足を確保する」という目的でも、地方では違う組み合わせが必要になります。予約を前提とした乗合の仕組み、自治体やNPOが担う自家用有償旅客運送、買い物や通院といった目的に合わせた定時運行。アプリで数分後の車を呼ぶ都市型のモデルだけが正解ではない、ということです。



「決済端末としてだけ使いたい」という割り切り



話を戻します。


結局、昨日の運転手さんが教えてくださったのは、こういうことでした。


タクシー会社からすれば、GOというサービスは、決済端末としては非常にありがたい。だから、配車やナビゲーションといった他の機能はあえて使わず、機能を制約したうえで、決済の部分だけ使いたい──そういう割り切り方をしているのだそうです。


これは、なかなか考えさせられる使われ方だと思いました。


サービスを提供する側からすれば、配車からナビゲーション、決済までを一つのアプリで完結させることに価値があります。実際、都市部ではその一体感が体験の良さを生んでいます。ところが地方の現場では、そのうちの一機能だけが評価され、残りは「使わない」という選択がされている。


これは、サービスが悪いという話ではありません。都市部の密度を前提に最適化されたサービスが、密度の違う場所に持ち込まれたときに何が起きるか、という話です。そして、現場はきちんとそれを見抜いて、使える部分だけを使っている。むしろ賢い判断だと思います。



都市部で最適化された仕組みを、地方にどう合わせるか



デジタル政策に関わる立場として、私がこの話から受け取ったのは、次のようなことです。


一つは、同じサービスでも、地域によって成果がまったく違うということ。導入率や搭載台数といった数字だけを見ていると、「地方にも普及している」という評価になります。しかし現場では、その機能のごく一部しか生きていないかもしれない。実際にどう使われているかまで見なければ、本当の意味での実装状況は分かりません。


もう一つは、地方向けの設計が必要だということです。待機車両が少ない地域では、「今すぐ呼ぶ」よりも「何時に来てほしい」という予約型のほうが噛み合うかもしれません。途中キャンセルが頻発するのであれば、配車を受けた車両が優先される仕組みや、駅前の待機車両とアプリの配車を同じ列として扱う運用があってもいい。地図の精度についても、住宅が点在する地域ほど、位置情報の正確さが決定的に効いてきます。


そして三つ目は、こうした話は現場に行かないと出てこない、ということです。深夜のタクシーの車内で、たまたま決済方法の話から始まって、初めて聞けた内容でした。資料や統計では、「乗務員が自腹でナビを買って、画面が三つ並んでいる」という光景までは分かりません。


地方のデジタル化というのは、都会でうまくいったものをそのまま持ち込むことではないのだと思います。密度が違い、暮らし方が違う場所では、同じ仕組みが同じようには動かない。その前提に立って、どこを変えれば使えるようになるのかを一つずつ詰めていく。地味ですが、それが本当の意味での実装だと感じています。



まとめ──深夜の車内で教わったこと



「あれはもう、都会のところしか通じへんで」


昨日の運転手さんの、この一言に尽きると思います。決して批判的な調子ではなく、むしろ淡々と、現場の事実として語られた言葉でした。


決済としてのGO Payは、利用者にも事業者にも歓迎されている。一方で、配車とナビゲーションは、地方の条件では力を発揮しきれていない。そして、その背景には、ドライバー不足という、もっと根の深い問題が横たわっている。


地域にはこういう課題があるのだということを、改めて感じた夜でした。だからこそ、今日は皆さんに共有させていただきました。


というわけで、川崎ひでとのアップデート・ログ、今日は短いかもしれませんが、この辺りで終了したいと思います。それでは今日も一日、張り切ってまいりましょう。じゃあね。



今回のハイライト



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✔ ① 決済としてのGO Payは、地方でも歓迎されている


現金管理やカード端末の持ち出しが不要になるため、利用者だけでなくタクシー事業者にとっても負担が軽くなります。鈴鹿で乗せていただいた運転手さんも「我々としてもGO Payのほうが楽」とはっきり話されていました。キャッシュレス化の効果は、確かに地方にも届いています。


✔ ② 配車とナビは「都会仕様」のまま


待機車両が少ない地域では、「今すぐ呼ぶ」を押しても遠方から一台が向かうことになり、途中で駅に戻った別の車に乗られてキャンセルされてしまう。ナビの精度も低く、乗務員が自腹でカーナビを買い足しているのが現実でした。


✔ ③ 背景にあるのは深刻なドライバー不足


コロナ禍をきっかけに、車両はあってもドライバーがいないという状況が続いています。車社会の地方では需要も細く、常時ドライバーを抱えることが難しい。都市型の仕組みをそのまま持ち込むのではなく、地方の条件に合わせた設計が求められています。


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この記事は音声配信「川崎ひでとのアップデート・ログ」(2026年9月16日収録)をAIで文字起こし・構成したものです。


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