【三重県要望活動】一見知事ら県幹部の皆様と国への要望・意見交換を行いました
- ひでと 川崎
- 11月21日
- 読了時間: 4分
皆様、こんにちは。衆議院議員の川崎 ひでとです。
先日、議員会館にて一見勝之 三重県知事をはじめとする三重県庁の幹部の皆様をお迎えし、来年度の国の施策や予算に対する要望について説明および意見交換会を行いました。
災害対策、インフラ整備、医療、そして少子化対策。
山積する課題に対し、県と国がどのように連携して「命」と「暮らし」を守り抜くか、非常に熱の入った議論となりましたので、その様子をご報告します。
■ 県からの切実な要望:防災・医療・インフラ

冒頭、一見知事からは、大阪・関西万博における「三重県ブース」の盛況ぶりや、先日の「豊かな海づくり大会」への両陛下のご臨席といった明るい話題への言及がありました。
その上で、直面している厳しい現状について、各部長より具体的な要望を承りました。
特に重点的にお話しいただいたのは以下の点です。
南海トラフ地震への備え(津波避難施設):
現在、県内では津波避難タワーなどの整備が進められていますが、市町の財政負担が非常に大きくなっています。命を守る施設整備を止めないため、地方債の充当など国の支援制度のさらなる充実が求められました。
危機的な産科医療の現状:
三重県の出生数が年間8,896人と激減する中、分娩を取り扱う施設が直近3年間で8施設も減少しています。私の地元でも名張市は0、隣の伊賀市も1。つまり伊賀地域ではもう1つしかありません。地域から「産む場所」を無くさないため、運営費への補助拡大など、国による強力な支援が必要です。
道路ネットワークの整備(命の道・物流の道):
私の地元でもある鈴鹿亀山道路や北勢バイパス、中勢バイパスの整備促進、そして四日市港の機能強化など、産業と防災の両面からインフラ整備への予算確保について強い要望をいただきました。
■ 私からの提言:現場の声と未来への投資

私からは、頂いた要望をしっかりと受け止めると同時に、日頃、地元(2区)を歩く中で感じている課題感に基づき、以下の6点について県へ逆提案・意見を申し上げました。
1. 若い女性の定住・還流対策は「外の声」を聞くべき
人口減少対策として「若い女性の県外流出」が課題に挙がっていますが、県内に残っている方の声を聞くだけでは不十分です。「なぜ東京や名古屋へ出て行ったのか」「何があれば戻ってこられるのか」、実際に県外へ出た女性たちの声を徹底的にリサーチしなければ、実効性のある対策は打てないと申し上げました。
2. 市町間のDX格差の是正
デジタル化(DX)の進捗について、県内で大きな格差が生まれています。
例えば、子育て・介護のオンライン申請完了率を見ると、伊賀市が96%であるのに対し、四日市市は23%にとどまるデータもあります。住む場所によって行政サービスの質に差が出ないよう、県がリーダーシップをとって市町間のレベル合わせを行うべきです。
3. 水道インフラの広域連携と老朽化対策
先日、亀山市でも水道水の濁りが発生しましたが、水道管の老朽化は深刻です。国交省も広域化を推奨していますが、各市町だけで話し合いを進めるのは限界があります。県が間に入り、具体的なシステム統合や広域連携の旗振り役を担っていただくようお願いしました。
4. 金融教育の推進
「貯蓄から投資へ」と言われる時代、子供たちや親子への金融教育のニーズが高まっています。国(金融庁)の機構J -FLECだけでなく、民間のノウハウもうまく活用し、県内での金融リテラシー教育の機会を増やしていくよう提案しました。
その他、「みえ応援ポケモン」を活用した地域イベントの窓口一本化や、農林水産分野での国への要望活動の強化(他県に負けないアピール)についても強く要請いたしました。
■ 最後に:国と県の強力なタッグで
一見知事からも、私の提案に対し前向きな反応をいただきました。また、今回議論となった鈴鹿亀山道路の予算確保や、リニア中央新幹線の早期開業に向けた環境整備など、国政の場で私が汗をかくべき課題も明確です。
「地方の声」を「国の形」にするのが私の仕事です。
頂いた要望を一つ一つ実現させるため、関係省庁への働きかけを直ちに強化してまいります。
引き続き、皆様のご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします。











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