📻海外で「MACCHA」が大ブーム! なのに日本の茶農家が消えていく? 三重県のお茶産業が抱える「生産力不足」のジレンマ。
- HIDETO KAWASAKI

- 1 日前
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この記事は、音声配信「川崎ひでとのアップデート・ログ」をAIで要約したものです。
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はじめに:雨の朝と筋トレのジレンマ
皆様、おはようございます。衆議院議員の川崎ひでとです。
2026年2月25日、水曜日。 今日は朝8時から、自民党内で「デジタル社会推進本部」の会議があり、デジタル庁側の人間として出席する予定です。
その前に、健康のために少し体を動かそうと思い、バッチリとアディダスのスポーツウェアに着替えて外に出たのですが……なんと雨! 天気予報を全く見ていませんでした。 私は「雨の中でも走るぞ!」というストイックなモードには入っていないので、大人しく部屋に戻り、軽く筋トレをしてから出勤することにしました。
夜は会食が入ることも多く、1日仕事をして疲れた体ではなかなか筋トレをする気になれないので、やはり朝のうちにやってしまうのが一番ですね。 選挙期間中に体重が3〜4キロ落ちたので、まずはこれを維持しつつ、できればあと3キロくらい痩せたいなと目論んでいます。
さて、今日の「アップデート・ログ」は、私の選挙区である三重県でも盛んに作られている「お茶」についてお話ししたいと思います。
1. 海外で巻き起こる空前の「抹茶(MACHA)ブーム」
今日の日本経済新聞に、「茶園縮小、生産追いつかず。面積は10年で29%減」という少し悲しいニュースが掲載されていました。 しかし、その一方で、2025年におけるお茶の輸出額は過去最高を記録しているのです。
この輸出額増加を牽引しているのが、海外での空前の「抹茶ブーム」です。 私も総務大臣政務官時代などに何度も海外出張に行きましたが、国際会議の会場にあるコーヒーカウンターには、コーヒーやカフェオレと並んで必ず「抹茶オレ」が置いてありました。 抹茶を使ったお菓子もたくさんあり、「グリーンティー」ではなく「MACCHA(抹茶)」という名称でしっかりと認知・販売されているのを目の当たりにし、大変なブームになっていることを肌で感じました。
私の選挙区である三重県鈴鹿市には、大手飲料メーカーAGFの工場があります。 (ちなみに、セブンイレブンのレジ横にあるコーヒー豆は、すべてこの鈴鹿工場から出荷されているんですよ!) 頻繁に工場にお邪魔してお話を伺うのですが、最近はコーヒーだけでなく、スティックタイプの抹茶オレの出荷量が非常に伸びているそうです。
手軽においしい抹茶が飲めるこの商品は、海外に持っていけば絶対に売れるはずです。 私自身も「もっと生産して海外に売り出した方がいいんじゃないですか?」と提案したほどです。 しかし、そこで立ちはだかるのが「生産力が追いつかない」という深刻な現実でした。
2. 悲鳴を上げる生産現場 〜手作業の限界と高齢化〜
需要はあるのに、供給が追いつかない。 その最大の原因は、茶農家の方々の減少と高齢化です。
日経新聞の記事では、三重県で緑茶(抹茶の原料となる碾茶など)を生産する63歳の男性農家さんが取り上げられていました。 「増産の要望は多く来るが、人手不足でそれどころではない」と表情を曇らせていたそうです。 この方は、5ヘクタールの農地を奥様と社員3人の計5人で切り盛りされています。
おそらくこれは、四日市市の水沢(すいざわ)地区や鈴鹿市の山間部で作られている「かぶせ茶」の農家さんではないかと思います。 かぶせ茶は、収穫前に畑にカバーをかけて日光を遮るという特殊な栽培方法をとります。 この地域は斜面が多く、機械が入りづらいため、どうしても手作業に頼る部分が多くなってしまいます。
農家の方々が高齢化していく中で、これまでと同じ量を手作業で生産し続けることすら、もはや限界に近づいているのです。
3. DX化を阻む「コスト」と「農地の狭さ」
「人手不足なら、DX(機械化・自動化)を進めればいいじゃないか」 そう簡単に思われるかもしれません。しかし、現実はそう甘くありません。
効率化のために大型の機械を導入しようとしても、現在の日本の細々とした小さな茶畑では、機械の導入コストが割に合わない(コスト高になってしまう)のです。
確かに今、抹茶の輸出価格は高騰しています。 1グラムあたり5,716円と、5年前と比べて約86%も上昇しているそうです。 まさに「稼ぎ時」であり、今こそ一気にDX投資をすべきタイミングに見えます。
しかし、機械化のメリットを最大限に活かすためには、農地を大規模に集約する(営農集約)必要があります。 日本の茶農家は大規模な企業ではなく、個人経営の方々が大多数を占めています。 この個人農家の方々の農地を一つにまとめ上げるというのは、権利関係や感情面も含めて、大変な苦労と時間がかかる作業なのです。
おわりに:刹那的なブームで終わらせないために
日本政府は、2030年までに農林水産物・食品の輸出額を5兆円にするという大きな目標を掲げています。 (2025年時点では1兆7,500億円です。) この目標を達成するためには、海外で高く評価されている「日本の抹茶」を安定して作れる生産基盤の構築が不可欠です。
農水大臣も「農業の構造転換」を掲げていますが、農家の方々の一番の不安は「この抹茶ブームが、一過性の刹那的なもので終わってしまうのではないか」ということです。 ブームが去る不安があるからこそ、大胆な生産増への投資(DX化や農地集約)に踏み切れないという悪循環があります。
日本の抹茶が、世界中でコーヒーのように当たり前に飲まれ、お菓子に使われる「定番」として定着すること。 そして、中国などの他国にそのシェアを奪われないようにすること。 そのためには、手間のかからない生産方法への見直しや品質改善など、官民一体となった大胆な構造改革が今まさに求められています。
単なるブームで終わらせず、次世代に繋がる強い農業へ。 政治の立場からも、この課題にしっかりと向き合っていきたいと思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 それでは、また次回のログでお会いしましょう。じゃあね!




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