X上で玉木代表のポストに「ひどい」と投稿したことへのお詫びと説明
- HIDETO KAWASAKI

- 7月26日
- 読了時間: 5分
はじめに:混乱を招いたことへのお詫び
先日、私がX上で「ひどい」とだけ投稿したことにより、読んでくださった皆様に混乱を招いてしまいました。
文脈を示さず短い言葉だけを発信してしまったため、「何がひどいのか?」と誤解を生んでしまったことを深く反省しています。
まずは、不用意な投稿によってご心配や戸惑いをおかけしたこと、率直にお詫び申し上げます。
今回はその発言の意図と背景について説明させてください。
背景:玉木代表の発言と日米関税交渉の経緯
この「ひどい」という私の投稿は、国民民主党の玉木雄一郎代表が日米間の関税交渉に関して示した姿勢に対するものでした。(無論、たまきチャンネルは全部拝見しております)
玉木代表は当初、この難航した日米関税交渉の結果について「自動車関税は15%にとどまった。わが国のコメ市場への影響も限定的だ。率直に評価したい」と高く評価しました。
実際、アメリカ側が当初自動車などに25%の高関税を課す構えを見せていた中で、15%への引き下げとコメ分野の影響抑制を勝ち取った今回の合意は、一定の成果と見る向きもあります。
しかし、その後合意内容を示す正式な文書が存在しないことが判明すると、玉木代表は態度を一転させ、「そんな交渉はあるのかなと。不安が高まったという内容でした。評価をしたというコメントは撤回したいと思います」と発言し、一度下した評価を180度覆しました。
「ひどい」と感じた理由の説明
私がX上で思わず「ひどい」と投稿したのは、この玉木代表の急激な評価転換に接し、率直に驚きと残念な気持ちを抱いたためでした。玉木代表が評価を撤回すると表明したことで、困難な交渉に尽力した赤澤大臣ら政府交渉団の努力が否定されてしまったかのように感じてしまったのです。
もちろん、野党の党首が政府の合意内容を精査し、問題点を指摘するのは重要な役割です。
しかし、一度は「グッジョブ」とまで評価した相手に対して、手のひらを返すように非難する姿勢に、私は「それではあまりに報われないし酷いのではないか」という強い違和感を覚えました。
ただ、感情に任せた短い投稿で詳細を書かなかったため、皆様にはご迷惑をおかけしたことを重ねてお詫び申し上げます。
赤澤大臣の交渉努力への敬意
今回の交渉を担った赤澤亮正経済再生担当大臣をはじめ政府交渉チームの努力には、私は心から敬意を表したいと思います。
トランプ大統領率いる米国との交渉は非常に厳しいもので、当初は日本製自動車への25%関税という過酷な条件も取り沙汰されていました。
しかし粘り強い交渉の末、自動車関税が15%に抑えられ、日本のコメ市場への影響も限定的という合意内容を引き出したことは大きな成果です。
これは日本の国益に資するものであり、評価されるべき点だと考えます。野党として政府を追及する姿勢は理解しますが、国益のために良い成果があった時には素直に「よくやった」と前向きな評価をすることも必要ではないでしょうか。
政治的立場の違いを超えて、国民の利益につながる成果には敬意と感謝を示すべきだと私は感じています。
合意文書欠如への懸念と玉木代表の主張への理解
とはいえ、玉木代表が指摘した「合意文書がない」ことへの懸念も私なりに理解しています。事実、今回の関税協議について米国側は合意後に発表したファクトシートの中で「トランプ大統領が(履行状況に)不満を持てば、自動車など全ての日本製品の関税率を25%に逆戻りさせる」と明言しました。
一方、日本側からは公式の文書も交わされておらず、双方で合意内容の解釈が異なる箇所も散見されます。
文書の裏付けがない合意は、野党側が危惧するように将来的に反故にされる恐れがあります。
玉木代表自身、「共同文書もなく内容が全くピン留めされていません。15%の関税率もいつ25%に戻るか分からない状態です」と驚きをもって指摘していました。
私もこの点に関しては不安がよぎります。野田佳彦代表が「きちんとした合意文書を交わす必要がある。解釈の違いが地雷原になるのではないか」と述べたように、政府には合意内容を明文化して国民に説明する責任があると感じます。
玉木代表が評価を撤回した背景には、口約束にも等しい不透明な合意のあり方への問題提起があったのでしょう。その点に関して私は、玉木代表の追及姿勢自体を批判するつもりはありません。
今後の期待:透明性と建設的な対話
こうした経緯を踏まえ、今後は交渉過程や合意内容の透明性を高め、丁寧な説明を行うことを強く求めたいと思います。
たとえば今回の合意についても、正式な共同声明や合意文書を作成し国民に説明していれば、ここまでの混乱は生じなかったかもしれません。もちろん閉会中であることや、私如きの政治家では想像もし得ないようなハードネゴシエーションでしたでしょうから、こういった点は非常に難しいのだろうとも推察できます。
野党側も事実関係を踏まえて適切に評価すべき点は評価し、疑問点は堂々と質すという建設的な対応が望まれます。
与野党がお互いに歩み寄り、国益を最優先に考えて議論できる環境を整えることが、政治に携わる者の責務だと考えます。
結びに:冷静な議論と信頼回復に向けて
最後に、改めて今回私の不用意な発言によって混乱を招いてしまったことに謝意を表します。Xは短文で意見を発信できる反面、誤解も生みやすいメディアです。
今後は感情的な言葉だけが一人歩きしないよう注意し、冷静で具体的な表現に努める所存です。
また、政治的立場の違いを超えて対話する姿勢を大切にし、国民の皆様にとって有益な情報発信と提案を心がけてまいります。建設的なやり取りを積み重ねることで信頼を取り戻し、より良い政治・政策議論に繋げていけるよう、前向きに努力していきたいと思います。今後ともどうかよろしくお願い致します。










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