【ホンネ会議#39】深夜の在京当番からお届け。不眠に悩む日本を救う「スリープテック」の可能性と、世界を獲るための国家戦略
- ひでと 川崎
- 11月23日
- 読了時間: 7分
この記事は、Spotifyビデオポッドキャスト「川崎ひでとのホンネ会議」をAIで要約したものです。
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皆さん、こんばんは。衆議院議員の川崎ひでとです。『ひでとのホンネ会議』へようこそ。
現在、日曜日の夜、日付が変わって11月23日深夜0時半を回ったところです。東京の宿舎からお届けしています。
今日は「いい兄さんの日」ですね。そして、私のドコモ時代の友人であるヤスの誕生日でもあります。ヤス、おめでとう!(誰やねんって話ですが、友人のお祝いは大事なので言わせてください笑)
本来であれば金曜日に配信する予定だったこの『ホンネ会議』ですが、正直に告白しますと、金曜日は収録する時間を全く取れませんでした。土曜日は朝4時半起きで地元の三重に戻り、そして今日の日曜日は「在京当番」のため、最終電車で東京へとんぼ返り。まさに今、帰宅したばかりです。
眠気と疲れで少しテンションがおかしいかもしれませんが、これもリアルな私の姿ということでお許しいただければと思います。さて、そんな深夜のテンションでお送りする今回のテーマは、まさに今の私にピッタリな話題。
「眠れない日本を救うテクノロジー『スリープテック』と、日本の勝ち筋」についてです。
1. 日本人が抱える深刻な「睡眠負債」
昨今、日本社会において「健康課題」への関心が高まっていますが、その中でも特に深刻なのが「睡眠」の問題です。
実は私自身、不眠症に悩む一人です。
夜なかなか寝付けない。やっと眠れても、深夜3時や4時には目が覚めてしまう。そんな生活がここ数年続いています。当然、日中のパフォーマンスや体調にも影響が出ますし、同じような悩みを抱えている方は、想像以上に多いのが日本の実態ではないでしょうか。
スマートフォンやPCが身の回りに溢れ、常に情報にさらされている現代社会において、質の高い睡眠を確保することはますます難しくなっています。だからこそ今、睡眠に関する課題をテクノロジーで解決しようとする「#スリープテック (Sleep Tech)」市場が、急速に拡大しているのです。
2. 急成長する市場と、立ちはだかる「制度の壁」
最近、テレビCMや広告でよく見かけるようになった製品があります。
例えば、嵐の櫻井翔さんがCMに出演されている「TENTIAL(テンシャル)」さんのリカバリーウェア(BAKUNE)。あるいは、美容機器で有名な「ReFa(リファ)」さんが展開する機能性ウェアなどです。
私自身も、ある方からプレゼントで頂いた「バイタルテック」と呼ばれるウェアを使用することがあります。これらの製品のパッケージをよく見ると、ある重要な言葉が書かれています。
「一般医療機器」
そうなんです。これらは単なるパジャマや衣類ではなく、国から認められた「 #医療機器」なのです。だからこそ、「血行促進」「疲労回復」「筋肉のハリ・コリの緩和」といった具体的な効果効能を堂々と謳うことができます。
しかし、ここに日本の制度における大きなハードル、いわゆる「制度の壁」が存在します。
もし、医療機器としての認定が受けられなければ、どんなに優れた技術が使われていても、それは単なる「雑貨」扱いになってしまいます。雑貨である以上、「疲れが取れます」とか「血行が良くなります」といった効果を謳うことは法律で禁止されています。
私が力を入れている女性の健康課題を解決する「フェムテック」の分野でも、似たような事例があります。
あるスタートアップ企業が、着用するだけで自動的に体温を計測し、スマホに記録してくれる画期的な下着を開発しました。女性にとって基礎体温の管理は非常に重要であり、素晴らしい技術です。
ところが、日本の現在の医療機器カテゴリーでは、「体温計」と認められるためには、あの先端が銀色になった部分を直接肌に当てて計測するスタイルでなければならない、というような古い規定が残っています。
そのため、この画期的な下着は布を挟むため、「体温計」と名乗ることができず、「温度計」として販売せざるを得ないのです。
「温度計」と書かれた下着を、医療機器として信頼して買う人がどれだけいるでしょうか?
このように、イノベーションを起こそうとする企業の前に、古い規制や制度が立ちはだかっているのが現状です。
3. 「カテゴリーがない」というチャンス。世界市場への挑戦
それでも、厚労省の皆様のご尽力もあり、スリープテック分野ではエビデンスに基づいた製品が「一般医療機器」として認められ、市場に出回るようになりました。これは大きな前進です。
しかし、次の課題は「#海外展開」です。
日本でせっかく医療機器として認められ、効果効能を謳えるようになった製品も、一歩海外に出ると状況が一変します。
実は、アメリカやヨーロッパには、まだ「スリープテック」という明確な医療機器カテゴリーが存在しないケースが多いのです。ウェルネス(健康)製品はたくさんありますが、睡眠に特化した医療機器としての枠組みが未整備な国がほとんどです。
その結果、どうなるか。
日本で3万円もする高機能なリカバリーウェアを海外で売ろうとしても、現地のルールでは「医療機器」として認められないため、ただの「雑貨」として売るしかありません。
効果効能を説明できず、ただ「肌触りの良い高級パジャマ」として棚に並べられた時、果たして3万円の価値を理解してもらえるでしょうか? なかなか難しいのが現実です。
しかし、私はこれをピンチではなく、絶好のチャンスだと捉えています。
海外にまだカテゴリーがないということは、そこはまだ手つかずの「ブルーオーシャン(競合のいない未開拓市場)」だということです。
世界中が睡眠に悩み始めている今、日本が世界に先駆けてスリープテックの製品開発を進め、実績を作っている。
ならば、日本主導で「グローバルルール」を作ってしまえばいいのです。
日本がリーダーシップを取り、国際的な場において「スリープテック」という新たな医療機器カテゴリーの創設を働きかける。そして、日本の厳しい基準をクリアした製品が、世界でもそのまま「医療機器」として認められるような共通ルールを作る。
これが実現すれば、日本の高品質なスリープテック製品は、正当な評価と価格で世界中に広がり、日本の新たな成長産業になり得るはずです。
4. 医療費削減と、次世代への責任
この分野を成長させることは、単なる経済効果以上の意味を持ちます。それは、日本の社会保障制度を持続可能なものにするための鍵でもあります。
日本には「国民皆保険」という素晴らしい制度があり、誰もが安価で医療を受けることができます。しかし、その裏で医療費は増大し続け、現役世代や若者の負担が限界に達しつつあるのも紛れもない事実です。
病気になってから治す「医療」も大切ですが、これからは病気にならないための「予防」、そして健康を維持する「ウェルネス」の視点が不可欠です。
質の高い睡眠は、健康の土台です。スリープテックによって多くの人が良質な睡眠を得られれば、生活習慣病のリスクを減らし、結果として将来の医療費削減にもつながるでしょう。
私自身、不眠に悩む当事者として、病院に行ってもなかなか改善しない辛さを知っています。だからこそ、薬だけに頼らないテクノロジーの力が、同じ悩みを持つ多くの人々の救いになると信じています。
5. 仲間と共に、未来を拓く
このスリープテック分野の推進において、第一人者として旗を振っているのが、自民党の牧島かれん議員です。
彼女に誘われ、私もこの分野の可能性に気づき、深く関わるようになりました。こうやって志を同じくする仲間と共に、新しい分野の成長を後押しし、ルールメイキングをしていくこと。これこそが、私たち政治家の重要な役割だと感じています。
深夜のテンションで熱く語ってしまいましたが、これからの日本の「勝ち筋」の一つとして、スリープテックには大いに期待していますし、私もしっかりと政策面からバックアップしていきます。
さて、そろそろ本当に眠気の限界が近づいてきました。
明日の朝は、東京・上野公園で開催されている「伊賀忍者フェスタ」に顔を出す予定です。地元の伊賀市観光協会の皆様や、知人も出店しているので、激励に行ってまいります。
ここで寝坊するわけにはいきませんので、今日はこの辺で。
スリープテックの力を借りるまでもなく、今日は泥のように眠れそうです(笑)。
それでは、また次回。おやすみなさい、じゃあね。










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