住民税にプラス1000円?「森林環境税」は増税か、未来への投資か。花粉症に苦しむあなたに伝えたい、森とテックの深い話。
- HIDETO KAWASAKI

- 23 時間前
- 読了時間: 6分
この記事は、音声配信「川崎ひでとのアップデート・ログ」をAIで要約したものです。
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はじめに:目が痙攣するほどの疲労と、忍び寄る「黄色い悪魔」
皆様、おはようございます。衆議院議員の川崎ひでとです。
2026年2月19日、木曜日。
今朝は目が痙攣するほどの疲労感と共に目覚めました。温めても治らない頑固なピクピクに悩まされていますが、今日も気力を振り絞ってマイクに向かっています。
そして、もう一つ私を悩ませているのが……そうです、「花粉」です。
ついに本格的に飛び始めましたね。くしゃみ、鼻水はもちろんですが、私の場合、頭痛や立ちくらみのような症状も出てしまい、この時期は本当に辛いです。
薬を飲んでなんとか凌いでいますが、同じく花粉症に苦しむ皆様、共にこの季節を乗り越えていきましょう。
さて、そんな花粉の季節にタイムリーなご質問をいただきました。
「森林環境税(しんりん・かんきょう・ぜい)って何ですか?」
今日はこの税金の正体と、私たちが払う1,000円がどう使われ、どう私たちの生活(そして花粉症!)に関わってくるのか、じっくり解説したいと思います。
1.「森林環境税」の正体 〜いつの間にか払っている1,000円〜
まず、結論から申し上げます。
「森林環境税」とは、国内に住所がある個人に対して、年額1,000円を課税する国税です。
いつの間に始まったの?
この税金は、令和6年度(2024年度)から徴収が始まっています。
徴収方法は、皆さんがお住まいの自治体に払う「個人住民税」に上乗せされる形です。
会社員の方なら給与天引きの中に、自営業の方なら納付書の中に、すでに含まれています。
え、増税じゃん!と思った方へ
「手取りが減った!」と感じた方は少ないかもしれません。実はこれにはカラクリがあります。
これまで私たちは、東日本大震災の復興財源として「復興特別税」というものを、同じく住民税に上乗せして年1,000円払っていました。
この復興特別税が令和5年度(2023年度)で終了し、それと入れ替わるように令和6年度から森林環境税が始まったのです。
つまり、「住民税 + 1,000円」という負担額の合計自体は変わっていない方が多いはずです。
しかし、看板(税目の名前)が変わ
ったということは、当然その「使い道」も変わったということです。
復興支援から、今度は「日本の森を守るため」に、国民全員でお金を出し合うことになったのです。
2.なぜ今、森にお金が必要なのか? 〜日本の森の危機的状況〜
「俺は東京に住んでるし、森なんて関係ないよ」
そう思う方もいるかもしれません。しかし、日本の国土の約7割は森林です。
世界でも有数の森林大国である日本ですが、その内実はボロボロです。
放置された人工林の悲劇
戦後、植林されたスギやヒノキが収穫期を迎えているのに、海外の安い木材に押されて日本の木が売れない。
売れないから、林業従事者が減り、手入れをする人がいなくなる。
結果として、森は荒れ放題になり、地面に光が届かず、木がヒョロヒョロに育ってしまいます。
これが引き起こすリスクは甚大です。
災害の激甚化
根が弱った森は、水を蓄える力(保水力)を失います。近年頻発する豪雨災害の際、山が水を支えきれずに土砂崩れを起こし、下流の街を襲う原因になります。
川の下流に住む都市部の人々にとっても、山の健康状態は命に関わる問題なのです。
地球温暖化の加速
元気な森はCO2(二酸化炭素)をたっぷり吸収しますが、荒れた森はその機能が低下します。
2050年カーボンニュートラルを目指す日本にとって、森という天然の吸収源が弱ることは致命的です。
生態系の崩壊
木の実などの食料が不足し、シカやイノシシ、クマなどが人里に降りてくる獣害の原因にもなります。
3.テックで森をアップデート! 〜森林環境譲与税の使い道〜
集められた税金は「森林環境譲与税」という名前で、国から全国の自治体に配分されます。
面白いのは、山間部の自治体だけでなく、渋谷区や大阪市といった都市部の自治体にも配られる点です。
では、具体的に何に使われているのでしょうか?
ここで私の専門分野である「テクノロジー」が登場します。
山間部の使い道:スマート林業への投資
私の地元・三重県のような山間部では、間伐などの森林整備に使われますが、人手不足は深刻です。
そこで、この税金を原資に「スマート林業」への投資が進んでいます。
ドローン活用: レーザー測量ができるドローンを飛ばし、森の地形を3Dデータ化。木の成長具合や本数をAIで解析し、「在庫管理」をデジタル化します。
遠隔操作・自動化: 危険な急斜面での作業を、5G通信を使って離れた場所から重機を操作したり、自動走行ロボットに任せたりします。
通信インフラ整備: 山の中でも通信が繋がるように基地局を整備することも、林業の高度化には不可欠です。
今まで職人さんが山に入って一本一本見ていたアナログな世界を、デジタル技術で効率化し、安全で稼げる産業に変えていく。
いわゆる「3K(キツイ・汚い・危険)」な職場を、「ハイテクでカッコいい」産業にアップデートするために、皆様の税金が使われています。
都市部の使い道:「使う責任」を果たす
一方、切る木がない都市部の自治体はどうするのか。
ここには「木を使う」という役割があります。
国産材の利用促進: 学校の机や椅子、公共施設の内装を国産の木材に変える。
流域連携: 都市部の自治体が、水源地である山間部の自治体にお金を融通したり、木材を購入したりして、経済の循環を作る。
木を使って、山にお金を戻す。このサイクルを回すことが都市部の責任です。
4.花粉症のあなたへ朗報 〜税金でスギを植え替える〜
最後に、冒頭で触れた「花粉症」の話に戻りましょう。
実は、この森林環境税は、花粉症対策の切り札にもなり得るのです。
現在、日本の山には花粉を大量に撒き散らす古いスギがたくさん残っています。
この税金を使って、それらを伐採し、「花粉の少ない(あるいは全く出ない)品種のスギ」や、広葉樹などに植え替える事業が進められています。
スマート林業で効率よく伐採が進めば、それだけ早く「花粉の発生源」を減らすことができます。
私たちが払っている年1,000円は、回り回って、将来の私たちが花粉に苦しまなくて済むための「未来への投資」でもあるのです。
そう考えると、ちょっとだけ払う意義を感じませんか?(笑)
おわりに
たかが1,000円、されど1,000円。
日本全体で集めれば、年間約600億円規模の巨大な財源になります。
このお金が、ただ漫然と使われるのではなく、テクノロジーと組み合わさって日本の森を再生し、災害を防ぎ、脱炭素を進め、そして私たちの鼻水を止めることに繋がっていく。
ぜひ皆様も、お住まいの自治体のホームページで「森林環境譲与税 使い道」と検索してみてください。
自分たちの税金がどう活かされているのか、オーナー意識を持ってチェックしていくことが大切です。
私もデジタル大臣政務官として、林業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を強力に推進し、皆様からお預かりした税金が最大限の効果を生むよう、しっかりと働いてまいります。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
花粉に負けず、今日も1日頑張りましょう!
それでは、また次回のログでお会いしましょう。










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