【毎週ヒデトーク】AI先進国・日本の知られざる真実―政治の裏側から見えた「光と影」
- anymama0274
- 5 日前
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この記事は、stand.fmにて配信している
「川崎ひでとの【ひでトーク】」を 生成AIを用いて要約したものです。
また、この放送のMCは
働くママを応援する事業支援サービス「Anymama」さん登録のメンバーの皆さんです。
MCの皆さんとは業務委託という形で、
しっかりお仕事としてご一緒させていただいています。
今週の配信もぜひ聞いて・読んでみてくださいね。
皆さん、こんにちは。衆議院議員の川崎ひでとです。この収録を行っている8月27日、今回のポッドキャスト「毎週ヒデトーク」には、デザインのお仕事でAIを使いこなす「おそば」さんをゲストMCにお迎えしました。おそばさんから投げかけられたのは、「政治の世界では、AIはどのように活用されているのですか?」という、非常にシンプルで、しかし本質的な問いでした。
実は、この問いへの答えは、ほとんど表に出ていない、政治の裏側から始まった物語にあります。今回は、日本が世界のAI戦略において、いかに重要で、そしてユニークな役割を果たしているか、その「光と影」についてお話ししたいと思います。
すべては一通のメールから始まった―日本が「AI先進国」になった意外な理由
今でこそ、私たちが当たり前のように日本語でChatGPTやGeminiを使えるのはなぜか。その背景には、一つの非公式なオンライン会議がありました。
ChatGPTが登場して間もない頃、開発元であるOpenAI社のCEO、サム・アルトマン氏から、私たち自民党の一部議員に「ぜひAIのプレゼンをさせてほしい」と連絡が入ったのです。 そこで初めて彼のプレゼンを見た私たちは、その技術の革新性に衝撃を受け、すぐに当時の岸田総理に紹介しました。
この岸田総理とアルトマン氏の会談が、世界のAI企業を動かします。すぐさまGoogleが「我々のGeminiも紹介させてくれ」と来日し、続いてMicrosoftもやってくる。なぜ彼らは、巨大な欧米市場より先に、小さな日本市場にこぞってやってきたのか。
その理由は、日本政府の「姿勢」にありました。
岸田総理は、AIの可能性を即座に理解し、「この技術は将来すごいことになる。日本として積極的に扱っていこう」と、非常にポジティブなメッセージをその場で彼らに約束したのです。 この国としての前向きなコミットメントがあったからこそ、各社は日本語データの学習に本気で投資してくれました。日本の政治がAIに対して扉を開いた瞬間が、まさに世界のAI戦略の始まりだったのです。
この流れを主導し、2023年のG7広島サミットでは、AIの国際的なルール作りをまとめる「広島AIプロセス」を提唱。 7今や、世界のAIルールは日本が中心となって作られています。 「世界一AIフレンドリーな国を目指す」 これが、日本の基本戦略です。
ルールは作るが、主役にはなれない―日本のAIが抱える課題
しかし、その裏側で、日本は大きな課題も抱えています。ルールを作る「審判」にはなれても、ChatGPTのような巨大なAIモデルを開発する「プレイヤー」にはなれていないのです。なぜなら、その開発に必要な莫大な投資を行える企業が、残念ながら今の日本には少ないからです。
また、政府自身のAI活用も、実はあまり進んでいません。 未確定の政策情報や機密情報が、海外、特に中国などのAIに学習されてしまうセキュリティリスクを払拭できないためです。
こうした状況下で、NTTなどが進めるのが、日本独自の戦略です。 巨大な汎用AIで正面から戦うのではなく、「建設」「医療」といった分野に特化した、小型で専門的なAIを多数開発するアプローチです。 これらは必要な時に組み合わせることができ、スピードが速く、消費電力も少ないというメリットがあります。
AIの未来を左右する「電力問題」という名の時限爆弾
そして、日本のAI戦略の根幹を揺るがしかねない、もう一つの巨大な課題。それが「電力問題」です。
AIは、膨大なデータの中から瞬時に最適な答えを導き出すために、私たちが想像する以上に莫大な電力を消費します。 今後、誰もが高性能なAIを当たり前に使い、数秒で映画を一本丸ごと作るような時代が来れば、日本の電力は間違いなく足りなくなります。
さらに、問題は複雑です。AIの応答速度を上げるには、データを保管する「データセンター」を、利用者が多い都市部に置くのが理想です。 しかし、風力や太陽光といった再生可能エネルギーの発電所は、広大な土地が必要なため、地方や山奥に作らざるを得ません。
「電気を作る場所」と「電気を使う場所」が物理的に離れている。このギャップを埋めるための送電コストとエネルギーロスが、AI時代の大きな壁として立ちはだかっているのです。
今日の3つのポイント最後に、今回のトークでおそばさんも驚いていた、知っておくべき3つのポイントをまとめます。
AIの国際ルールは、今、日本が主導して作っている。
若者は「バイブコーディング」(AIと対話しながらプログラミングする手法)を学ぶべき。
AIの発展の裏には、必ず「電力問題」が隠れている。
AIという最先端技術の未来は、実はこうした政治的な決断や、エネルギーという国家の根幹をなす問題と、密接に結びついているのです。おそばさん、今週も深い議論をありがとうございました。
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