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【視察報告】ローカル5GとAIがもたらす鉄道の未来 ― 東急電鉄・自由が丘駅にて

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こんにちは。衆議院議員の川崎ひでとです。



先日、総務大臣政務官として、東急電鉄の自由が丘駅を視察してまいりました。

実はこの自由が丘、私にとっては非常に思い出深い場所です。


NTTドコモ時代にドコモショップ自由が丘店の担当として、何度も通った街なのです。

約15年ぶりに訪れた懐かしい駅で、今度は総務大臣政務官として、日本の未来を切り拓く最先端の技術を目の当たりにすることになりました。



今回は、総務省が進める実証実験の一つとして東急電鉄様が取り組んでくださっている、「ローカル5G」と「AI」を活用した鉄道インフラの監視についてご紹介します。



目次

  1. 人口減少時代の鉄道インフラ保守という課題

  2. ローカル5GとAIで安全を守る新たな仕組み

  3. 低コストでの導入と、さらなる未来への応用




人口減少時代の鉄道インフラ保守という課題



毎日、ほぼ24時間休むことなく私たちの生活を支えてくれる電車。その安全運行の裏側には、絶え間ない保守・点検作業があります。特に、線路の歪みや、線路脇に立つ電柱の亀裂などを確認する作業は、これまで作業員の方が線路を歩きながら目視で一つひとつ確認するという、非常にアナログな方法で行われてきました。



しかし、人口減少が進み、働き手が少なくなっていく中で、この人海戦術に頼った方法だけで高い安全性を維持し続けるのは、日に日に難しくなっています。


ローカル5GとAIで安全を守る新たな仕組み



そこで、この課題を解決するために始まったのが、今回の実証実験です。


具体的な仕組みは以下の通りです。

  1. 映像データの取得: 営業運転を行う車両の先頭(運転席の隣)にカメラを設置し、走行中に「正面」「線路(下)」「架線(上)」の3方向を常時録画します。

  2. 高速データ伝送: 電車が自由が丘駅に到着すると、撮影した大容量の動画データが、駅のホームの端に設置されたアンテナに向かって瞬時に伝送されます。この無線による高速伝送を可能にしているのが、特定のエリアで高速通信を実現する「ローカル5G」です。

  3. AIによる解析: 駅で受信した動画データは、本部のAIに送られて解析されます。AIは、線路のわずかな歪みや、電柱に入った亀裂など、異常の可能性がある箇所を自動で検知します。

  4. 人間による最終確認: AIはあくまで「怪しい箇所」を警告(アラート)する役割を担います。AIがイエローやレッドのシグナルで示した箇所を、最終的に人間の目で確認し、対応が必要かどうかを判断します。



この仕組みにより、これまで全線を歩いて確認していた作業を大幅に効率化し、人の手が必要な部分にリソースを集中させることが可能になります。


低コストでの導入と、さらなる未来への応用



このシステムの優れた点は、汎用性の高さにもあります。今回の視察では高性能なカメラが使用されていましたが、周囲に構造物が少ないローカル線などでは、iPhoneのカメラでも十分に高い精度で解析が可能だということも分かっています。これにより、比較的に安価なパッケージで導入できる可能性も広がります。


この「移動するインフラ(電車)」にカメラを載せて街をチェックするという発想は、鉄道以外にも応用できます。例えば、郵便局の車やバイクにカメラを搭載すれば、道路のひび割れやマンホールの異常検知なども可能になるかもしれません。



安全な社会インフラを維持しながら、人口減少という大きな課題に対応していくためには、こうしたAIや通信技術を活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が不可欠です。



今回の実証実験が一日も早く「実装」、つまり多くの現場で当たり前に使われる「社会実装」のフェーズに進むよう、総務省としてもしっかりと後押ししてまいります。

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